テックビューロ支援に関する誤解
18年9月20日 仮想通貨70億円相当を奪われた仮想通貨取引所ZAIFを運営するテックビューロを金融支援するとフィスコがリリースをだしました。
しかしながら支援額が50億円に及ぶことからその実現性に疑問を上げる声がチラホラ、かく言う私もその一人でした。それというのもフィスコ18年度第二四半期の有価証券報告書に記載される資産を見る限り50億払える資産があるようには思えないからです。実際現金12億、有価証券は30億です。
そこでもう一度リリースを確認すると
"当社の持分法適用関連会社である株式会社フィスコデジタルアセットグループ"
ん、 (つд⊂)ゴシゴシ
連結子会社じゃないだと。。ちなみに持分法適用関連会社の資産は野村証券さんによると
連結財務諸表の処理では持分法適用会社は、連結子会社とは異なり財務諸表を合算することはなく、議決権所有企業の持ち株比率に応じて「投資有価証券」の勘定項目に被所有会社の損益等を反映させるように数値を修正するだけである。連結の「完全連結」に対して持分法が「一行連結」と言われる所以である。ただし、連結と持分法が、連結財務諸表上の当期損益および純資産に与える影響は同じである。
です。持分適用の資産は財務諸表に合算されません。つまり現在のフィスコのBSにある現金みてもフィスコデジタルの現金はワカラナイ。
遡って調べてみると18年2月23日に第三者割当増資のお知らせ
この新株発行によって100%からグループで39.55%の所有に減少です。いくら調達したのか公表されてないので現金がどの程度あるのか正確にはわかりません。ただH30第一四半期有報で報告された連結除外を主因とする現金約19億と仮想通貨の減少分15億は現在フィスコデジタルの資産であると推定されます。
とりあえず今回はここまでで。
一応オニール派なので本だけ売っておきます。
オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)
- 作者: ウィリアム・J・オニール,スペンサー倫亜
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る